けいれんにつして~観察が大切!落ち着いて対応しましょう!
けいれんってなに?
けいれんは意思とは無関係に、全身あるいは一部の筋肉が収縮する発作のことで、「ひきつけ」と同じ意味です。けいれんにもいくつか種類がありますが、今回は乳幼児に多い「熱性けいれん」についてご紹介します。
熱性けいれん
お子さんに起こるけいれんで最も多くみられます。
熱性けいれんは一度しかかからないお子さんもいれば、発熱のたびに繰り返すお子さんもいます(3分の1程度)。けいれんの時間は5分以内がほとんどで、おさまったとはケロッとしていることもあれば、ぐったりして眠ってしまうこともあります。
たいていは、一過性のもので自然におさまり後遺症の心配もありませんが、本当に熱性けいれんかどうか受診して確かめることが大切です。
病気の特徴
熱性けいれんは、乳幼児(6か月から5-6歳)によくみられ、約15人に1人ぐらいの割合で起きます。起きやすいタイミングは、熱が上がるとき(発熱した当日もしくは翌日)です。発作中は意識がなく、手足が伸び、白目をむいたようになったり、細かく震えた動きを繰り返します。呼吸を止めてしまうことがありますが、けいれんが止まれば息を吹き返し意識も戻ります。これが原因で脳が障害を受けることはありません。
原因と予防
「熱性けいれん」の原因はわかっていませんが、家族性があり、しン族に起こしたことのある方はない方の2~3倍といわれています。熱性けいれんをっ繰り返したり、複雑な発症の方(けいれん時間が長かった、1回の発熱期間に2回以上繰り返した、など)は、予防するために坐薬などを使うことがありますので、かかりつけ医や医療機関を受診のうえ、ご相談ください。
自宅でけいれんが起きたら・・・観察チェックリスト
けいれん時
- まずは、落ち着きましょう!
- 高さのない安全な場所へ静かに移動しましょう。
- 転落や周りのものにぶつかる恐れはありませんか?
- けいれんの持続時間をはかりましょう。
時計があれば、だいたい何時から始まったかを瞬時に確認しておくと良いです。
はじまり : 頃~
おわり : 頃
- 寝かせて衣類をゆるめ、呼吸、手足、目の状態を観察しましょう。
意識 意識はありますか? □はい / □いいえ
呼吸 呼吸できていますか? □はい / □いいえ
顔色 良いですか(紅潮)、悪いですか(青白~黒っぽい)?□良い / □悪い
- 目
- □閉じている
- □開いている
- □黒目は上を向いていますか?
- □黒目の向きは左右にかたよっていますか?
- 手足
□脱力している / □曲げている /
□その他( )
※次の時は、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう!
・発熱を伴わないけいれん
・5分間以上続くけいれん
・けいれんが2回以上断続的に起こる場合
・体の一部だけ、または左右対称でないけいれん
・けいれんの後でぐったりしたり、意識がはっきりしない場合