おたふくかぜとは

おたふくかぜとは、ムンプスウイルス(おたふくかぜウイルス)による感染症で、流行性耳下腺炎とも呼ばれます。
主に耳からほほの下にある耳下腺(じかせん)という組織が、「おたふく」のように腫れて痛みが出ます。

「おたふく」とは顔立ちが丸く、額が前方に出ていて、頬が膨れた鼻の低い女性の顔のことです。

かかりやすい月齢/年齢は

小児全般

かかりやすい季節は

特にありません。

病気の特徴は

  • 主な症状としては、耳の下が腫れて痛みが出ます。
  • 多くは左右両側が腫れますが、時には片方だけ腫れる場合があります。
  • 人によっては、あごの下にある顎下腺が腫れることもあります。

ウイルスに感染して症状が出るまでには2~3週間かかります。
耳下腺の腫脹は発症後1~3日でピークとなり、その後3〜7日かけて消退します。
また、約半数に38度前後の発熱を認め、発状後1~3日でピークになります。

ウイルスに感染しても、症状が出ない子供も多く、ウイルスを一定期間排出しますが、出席停止に関するきまりはありません。

合併症として、髄膜炎(ずいまくえん)・脳炎(のうえん)、難聴(なんちょう)、精巣炎(せいそうえん)・精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)、卵巣炎(らんそうえん)、膵炎(すいえん)が出ることがあります。
なかでも難聴は0.1%〜1%にみられ、発症すると聴力の回復が難しく後遺症として残ります。
約7割が20才以下の子供たちで、予防には予防接種が有効です。

対処法と家庭でのケアは

おたふくかぜの症状が出たら日中に受診しましょう。
頭痛や嘔吐、腹痛といった合併症の症状があるようなら、髄膜炎や脳炎の可能性があるので速やかに受診しましょう。
家で安静にし、頬を冷やすなどしてください。
また、痛みがひどい場合は、食事をやわらかくするなどの配慮が必要です。
合併症にも注意が必要ですので、子供の様子をよく観察してください。
熱がなく、さらにその他の症状(頭痛、腹痛その他)もなければ入浴してもかまいません。

登園・登校は

人にうつし易い期間は、耳下腺の腫れる6日前から腫脹後5日間となります。
学校保健安全法施行規則及び保育所における感染症対策ガイドラインにより、耳下腺・顎下腺・舌下熱の腫脹が現れてから5日以上経過し、かつ全身状態が良好になるまでは出席停止となります。
登園・登校時に、治癒証明書等の提出が必要になる場合が多いので、保育園や学校等に確認し、かかりつけ医に相談しましょう。

予防法

予防接種(ムンプスワクチンの接種)があります。
かかっていない生後12か月以降の子が対象です。2年以上あけて2回接種します。
日本の標準的な接種時期は1才ごろ(1回目)と小学校入学前の1年、5-6才(2回目)です。
任意接種(保護者の判断)のため自己負担になりますが、自治体によっては公費負担があります。
欧米では麻疹風疹と共に定期接種となっており、日本小児科学会も接種を推奨しています。

予防接種予約フォーム

田町芝浦院では【おたふくかぜワクチン】の予防接種にも対応しております。

https://cl-tamachi.reserve.ne.jp/sp/index.php?&_ga=2.78396177.467797958.1694400389-1823269021.1685490626

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