2024.10.17 「自分自身をどうマネジメントするか」 

第3の習慣「最優先事項を優先する」から学んだこと
「7つの習慣」の第3の習慣「最優先事項を優先する」は、単なる時間管理のテクニックではなく、自分自身をどうマネジメントするかにフォーカスしています。第1の習慣で主体性を発揮し、第2の習慣で自分の目指す姿を明確にしたうえで、そのゴールを達成するために「何を優先するか」を考えるというのが第3の習慣のポイントです。

一見、毎日忙しい日々の中で優先順位をつけることは当たり前のように思えますが、この習慣では特に「緊急ではないが重要なこと(第2領域)」にどれだけ時間を割けるかがカギとなります。例えば、仕事では「すぐにやらなければならない緊急で重要な業務」が次々と発生しますが、それだけに追われていると自己成長や人間関係の充実といった「長期的に見て重要なこと」に注力する時間が減ってしまいます。第2領域に意識的に時間を投じることは、最終的に人生を豊かにし、目標に向かって前進する力となるのです。

医療現場での「最優先事項を優先する」
医療従事者にとって、患者さんの命に関わることはまさに第1領域にあたるため、どうしても優先せざるを得ません。それでも私が看護師として意識しているのは、患者さんとのコミュニケーションや信頼関係を築くという第2領域の活動です。忙しいときこそ、会話を通じて患者さんの小さな変化やニーズを見逃さないように努めています。

例えば、ある患者さんが以前にご家族の体調について話してくださったことを覚えておき、次回受診時に「上のお子さんはどうですか?」「お母さまの体調はいかがですか?」と声をかけることがあります。そんな時、患者さんから「覚えてくれていてありがとうございます」と感謝されることがあり、そこから「ご家族も体調を崩している」という新たな情報が得られることもあります。これがきっかけで、さらに適切なケアが提供できたり、患者さんに安心感を持っていただけることは、医療者としてのやりがいにもつながります。

ただ業務を回すだけではなく、質の高いケアを
看護師としての役割は、単に業務をこなすことだけではなく、患者さんの変化に気づき、必要に応じて担当医と連携することです。忙しい日々の中でも、定期的に来院する子どもたちの様子が少しでも変わっていればその変化を見逃さず、医師に相談するなどして、日々のケアの質を高めることを意識しています。第2領域に当たるこの取り組みが、結果的に患者さんの満足度や信頼関係の向上につながり、医療者としての成長にも結びついています。

「最優先事項を優先する」という第3の習慣は、日々の忙しさに追われる中でも、私自身の大切にしたい価値観や目標に基づいた行動に集中することの大切さを教えてくれます。第2領域の活動に時間を割くことで、患者さんとの信頼関係が深まり、医療者としてのやりがいや成長を感じられる日々を送ることができています。

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