2025.06.05 「小さな配慮や、思いやりのある声かけ」
『7つの習慣』の第4の習慣は「Win-Win(ウィンウィン)を考える」です。これは、どちらか一方が犠牲になるのではなく、関わるすべての人が納得できる関係や結果を目指すという考え方です。
医療の現場では、患者様のご希望と、医療体制や時間といった業務上の制約の間で葛藤が生まれることがあります。しかし、そのような場面こそ、一方的にどちらかが譲るのではなく、「どうすればお互いに納得できる着地点に近づけるか」を一緒に考える姿勢が求められます。

たとえば、診療時間の調整のご相談や、保護者の方からの不安の声に対しても、ただ伝えるだけでなく、「何ができるか」「どのように寄り添えるか」を丁寧に提案することが、信頼関係を築くきっかけになります。
また、スタッフ同士の関係においても同様です。業務の分担や連携において、自分の都合だけでなく、相手の立場も尊重しながら進めることで、チーム全体が気持ちよく働ける環境が生まれます。
「私が得をする」ではなく、「私たち全員がうまくいく」ことを目指す——そのような文化をクリニックの中で育てていくことが、患者様にとっても、スタッフにとっても安心できる場づくりにつながると感じています。
日々の業務の中での小さな配慮や、思いやりのある声かけ。それらの積み重ねを大切にしながら、これからもWin-Winの姿勢を忘れずに取り組んでいきたいと思います。