2025.08.05 「ほんの少しの気づきと行動」
日々の診療のなかで、私たちはたくさんの患者さんやご家族と関わっています。ときには予期せぬトラブルやご意見をいただくこともあります。そんな場面で、「忙しいから仕方がない」「誰かがきっと対応してくれるだろう」と思ってしまうこと、ありませんか?
でも、そんなときこそ少しだけ立ち止まって、「この状況で、私にできる最善の行動は何だろう?」と考えることが、“主体性”を持つということ。『7つの習慣』の第1の習慣「主体的である」は、自分の選択と行動に責任を持ち、前向きな一歩を踏み出す姿勢の大切さを教えてくれます。

たとえば、待ち時間が長くて不安そうにしている患者さんがいらっしゃったとき。そんなときは、ただ通り過ぎるのではなく、「お待たせして申し訳ありません。あと少しでご案内できます」と一声かけるだけで、患者さんの表情がふっと和らぐことがあります。
こうした“ほんの少しの気づきと行動”が、患者さんの安心感につながり、スタッフ同士にも優しい連鎖を生んでくれます。
忙しさに流されず、自分にできることに意識を向けて行動する。その積み重ねが、クリニック全体の温かな雰囲気を作っていくのだと思います。
これからも一人ひとりが主体的に、目の前の小さな「できること」に心を向けて、丁寧な医療と信頼の輪を広げていけたら嬉しいです。