季節外れのインフルエンザとは?
日本におけるインフルエンザの流行時期は、多くの場合は11月下旬~12月下旬ごろから流行が始まり、翌年の1~2月ごろにピークを迎え、4~5月にかけて患者数が減少します。夏にインフルエンザに感染する場合もありますが、流行と言えるほどの患者数は発生しないことがほとんどです。
このように、主な流行時期は冬であり、夏にインフルエンザが流行することは一般的ではありません。
しかし、今年(2023年)は例年よりも季節性インフルエンザの発生数が多くなっており、季節外れのインフルエンザが流行している状況にあると言われています。
また、地域によっては、児童・生徒のインフルエンザ集団感染による学級閉鎖や休校も発生しています。当院でも、発熱したためコロナウイルスが心配で来院したが、検査をしたらインフルエンザだったという患者さんがとても増えてきています。
インフルエンザの予防法
では、インフルエンザにかからないためにどんなことをしたらいいかいくつかご紹介させていただきます。
- こまめに手洗い・うがいをする
帰宅後や料理をする前後、食事前など、こまめな手洗いを心掛けましょう。
アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
外出時なども手を顔に持っていかないようにし、外食時も食事前は手洗いを心掛けましょう。
- マスクを着用する
インフルエンザウイルスの主な感染経路は飛沫感染であるため、マスクを着用することで感染リスクを抑えることができます。日常生活を送る上で無理のない範囲でマスクを着用するとよいでしょう。
特に、多くの人で混雑している場所で、咳・くしゃみなどの症状がある方がいる場合はマスクの着用をおすすめします。暑い時期にマスクを着用する際には、熱中症などに十分注意してください。
- 免疫力を高める
免疫力が弱っていると、インフルエンザウイルスに感染しやすくなります。また、感染したときに症状が重くなってしまうおそれがあります。ふだんから十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう。適度な運動を取り入れることや、ぬるめの湯にゆったり浸かって体を温めることも重要です。
- 予防接種をする
インフルエンザワクチンは、感染や発症を完全に防ぐことはできませんが、重症化リスクの低減に一定の効果があるとされています。
当院でもインフルエンザワクチンのご予約を承っております。以下の予約サイトから予約ができます。
2023年度インフルエンザワクチン接種のご案内 – 港区田町芝浦、三田の耳鼻咽喉科、小児科、内科のクリニック-有明みんなクリニック 田町芝浦院 (child-clinic.or.jp)
また、フルミスト(痛くないインフルエンザワクチン)もございますので、気になる方はお気軽にご相談ください。